「仏教のお話はありがたいことをきく」ことだと思っていますか？

耳ざわりのよい、ありがたいお話が好きな方もいらっしゃいます。

今、現実に起こっていることには触れず考えず、「ほとけさまにお任せすればよい」ということを言うお坊さんもいます。同時に、ありがたい話を期待している方もいらっしゃいます。

あなたの話はありがたくないと言われたこともあります。しかし、私は、現実に起こっていることを仏教の立場から共に考えていくことが大切だと思っています。

歯の浮くようなありがたい表現や、数百年前と全く変わらないお話には、何の意味もないと思います。